俺が誰だか教えてください。

IFか、DIDか、ペルソナか、分からなくなった俺の話。

設計書を文学的に読む、みたいな話。

ぶっちゃけ、意味不明なんだけどさ。面白かったから、記録。

 

昨日、会社の人と飲みに行った。彼女が資格試験に合格したから、そのお祝い。

 

その人は、ドクター?取るために研究しながらバリバリ仕事してるのに仕事は副業で趣味が本業を地でいってるすげぇ人。

ちなみに、その人は鈴の大のお気に入り。

仮にKさんとしよう。

 

焼肉だったんだけど、俺は主に肉焼くときと仕事の話の時に出入りしてた。彼女と、俺と鈴が出たり入ったりって感じ。

 

 

「今思いついたんだけど、設計書を文学的に読むと、どんな感じ?何に近い?」

カルビ焼いてる時、Kさんは言った。

 

いや、わかんねぇよ!

そもそも文学は読みもので、設計書は図版に近いイメージ?数式とか、パズルとか。別物だからなぁ……なんて言ってたら「その固定概念はおいといて!樋口一葉が設計書書いたらどんな感じになると思う?」と、目をキラキラさせてKさんは聞いてくる。

 

「SFに近い気がします」 彼女が言った。

樋口一葉とか、いわゆる文学は肉付けがいっぱいあるけど、設計書は事実を書いてる感じ?だから、SFとか、ミステリーとかに近いような……」

 

「設計書を文学にするなら、どんな感じになる?」

Kさんは、再び聞いた。たしか、こんな感じの質問だったと思うけど、この時の質問はあんまりはっきり覚えてない。

 

「群像劇っぽいかも。いろんな機能があって、どれもちょっとずつ出来上がっていって、他の機能とちょっとずつ関わり合っていくから」と、彼女が答えた。

 

ちょうど、伊坂幸太郎の『終末のフール』を読み終わった後だったから、たぶん、よりそう見えたんだと思う。

 

 

その後の話は、ぶっちゃけよく覚えてないけど、その後彼女が楽しそうに笑ってたのは、なんとなく思い出せる。

大学の研究って、そういう感じなんだぜーって、楽しいぜーって、そういう感じ。

 

俺は今の仕事、結構好きだ。プログラムの勉強も、パズルゲームみたいな感覚で結構好き。

彼女は文学好きだけど、俺は別に好きじゃないし、むしろダメで。正直、大学は楽しかったけど、あんまりよく覚えてない。覚えてないってことは、彼女が頑張ってたってこと、なんだと思う。

 

大学の勉強なんて、俺らじゃぜってぇむりだろ、と思いつつ、佐藤さんが若干反応している気配がする。ああ、マジで勘弁してくれ。勉強自体は嫌いなんだよ。

 

 

 

えーと、なんだっけ、そうそう、設計書を文学的に読む話。

昨日の話聞いて、俺もそういう風に考えられたらいいなーって思った。

やっぱ俺たちは、普通の人間通りに生きなきゃ!って思ってる節があって、普通ってのは、DIDのYouTuberとかも含むけど、そういう、既にあるもののどっかに入らなきゃ!って思ってる。

何にもないところから、そういうの考え出すのも辛いけど、無理やり型にハマろうとしたって無理だから、設計書を文学的に読もうとするくらい、頭働かせないとダメかもなぁーみたいな。

 

俺も、漠然と仕事人間になってきてるから、彼女みたいに好きなこと見つけて打ち込んでみたい。